親子関係を規定するのは、親子交流の質なのか? それとも親子交流時間の長さなのか?
私の結論としては、必要最低限の親子交流時間があった上での親子交流の質だと考えています。
私は2週間に1回3人の子供たちと会っています。そのたびに3人すべてが参加するわけではないので、それぞれの子供は1カ月に1回か2回6-8時間ほど一緒に過ごします。私には小学校6年生の長男がいます。先日も2週間後に控えた修学旅行の話や、長男がはまっている「太鼓の達人」の話で盛り上がりました。先日長男と私の関係は、私が小学校6年生の頃の私と父親よりも良いのではないかと感じました。私は当時父親と一緒に住んでいたのに。
この話をすると、「親子関係を規定するのは親子交流の質なのだから。面会交流時間は同居親の無理のない時間に限定すべきだ。」と言った結論が導き出せそうです。
はたして本当にそうなのでしょうか?
下のグラフをご覧ください。アメリカの研究では、4週間のうち片方の親(ここでは父親)と過ごす時間が7-9日間を越えると、子供の父親に対する愛着(Children's Emortional Security)がプラトーに達することが分かりました。この研究をもって、アメリカでは片親の養育時間が4週間に7-9日(年間100日以上)と決められたそうです。
縦軸の0は、離婚前(別居前)に両親が共同で子供と過ごした時に、子どもが父親に感じる愛着の程度です。父親と過ごす時間が4週間に4-6日を上回って初めて、子供は離婚前(別居前)と同じ程度の愛着を感じることができることを示します。
このデータでは、「親子関係」ではなくて「子供の父親に対する愛着」を評価指標にしているものの、長男と私が一緒に過ごす時間(私の養育時間)が長くなると、長男と私の関係がさらに良好になることが予想されます。
私はこれからも様々な手段を講じて、子供たちと過ごす時間が長くなるように働きかけていこうと思います。
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