日本離婚再婚家族と子どもの研究学会に行ってきました。

昨日上記の学会に行ってきました。この学会は心理学者・社会学者・法学者に加えて、家族や子供を支援する実務家が参加する学会です。

今回の学会では、「双核家族 binuclear family」という家族が紹介されました。双核家族は、核家族に対する家族です。父親・母親・子供で構成される核家族ではなく、離婚した片親とその片親の配偶者や二人の間で生まれた子供を含んだ家族です。つまり二つの核家族が形成する一つのシステムを形成しています。いわゆる「複雑な家族」と呼ばれるものです。

双核家族を治療するセラピーのビデオが提示されました。セラピストは家族の誰かに生じた問題（例えば子供の学業不振）が双核家族の抱える問題に起因すると考え、そこに治療介入していました。

双核家族が一堂に会する（ビデオでは、離婚して子供を引き取って暮らす母親と、2人の子供と、離婚した父親と、父親の再婚相手が一堂に会していました）ことがまず驚きであり、双核家族が子供の問題に関して力を合わせていくところにも驚きました。

より有効な支援ができるようなヒントをたくさんもらうことができました。私は離婚前後の当時者をサポートするところから始め、結婚前後のカウンセリングも始めました。ゆくゆくは対立しがちな家族全体をサポートできるところまで力をつけたいと気持ちを新たにしました。