婚姻関係を継続するかどうかよりも、居心地の良い距離を見つけることの方が大切
昨日ビデオ電話相談が1件ありました。
既に夫とは別居し、実家で息子さんと生活されている女性からの相談でした。相談者は病気療養中のため仕事をすることができていませんでした。夫から離婚を切り出されたが、離婚に応じるべきか判断できないと言う内容でした。夫からの生活費の振り込みがないこと、夫は子そだてをしようとしないことに不満をお持ちでした。夫に不満をぶつけると、夫が逆上してしまうため、静観しているとのことでした。
相談者は夫に対して不満があるものの、強い敵意を持っているようには感じられませんでした。相談者は実家暮らしを続けることに満足してはいないものの、特に不満を感じている様子はありませんでした。夫は感情表現が苦手で、相談者を力関係で動かそうとする傾向があり、相談者はそんな夫に意見をすることを諦めている状況がわかりました。
そこで私は、「離婚する・しないの話しをすると信頼関係が失われやすいです。法的手続きを行うと、さらに信頼関係が損なわれることが多いです。離婚してもしなくても、同居親は別居親と連絡を取り合う必要がありますし、同居親は別居親に子供を会わせる責務があります。」と説明しました。そして、「生活費を振り込んでほしいことと、子供に会ってほしいことを、夫を責めないようにして伝えましょう。結婚を考える様なパートナーがいなければ、離婚を急ぐ必要があいません。離婚の話をする前に、信頼関係を傷つけないように注意しながらお互いの生活について話し合いを続けましょう。」とお話しました。
婚姻関係を継続するかどうかは、じつは大切なことではありません。大切なことは相談者とパートナーのコミュニケーション能力が向上し、二人にとって居心地のよい距離を見つけることです。
ビデオ電話相談を通じて相談者とその家族が苦しくない家庭の形を見つけられるように、私は支援してきたいです。
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