東京大学駒場大学の前を通った。

  たまたま東大駒場キャンパスの近くを通りがかった。
  キャンパスから駅まで歩いている若者は、当然東大生なんだろうな。18歳人口117万人のうち、東京大学の1学年の定員はたった3000人。18歳の若者のたった0.25%だ。今頃授業が本格的に始まっているのだろうか。新入生はもうサークルに入ったのだろうか。新しい友達はできたのだろうか? ぼんやりとそんなことを考えた。
  周囲はステキな住宅街だった。微妙な高低差があった。下り坂を進むと、国道246号線に出た。「駒場」というくらいだから、昔は丘の上の雑木林を切り開いた野原があって、そこに馬の訓練場があったのだろう。大学を作るときに、先人は郊外の小高い丘の上の原っぱを選んだのだろう。ここが雑木林だった頃の様子、そこに馬の訓練場があった時の様子を思い浮かべると、なんだかワクワクしてきた。雑木林の中の曲がりくねった坂道を上ると急に視界が開けて野原が広がり、そこに不釣り合いな大きな校舎があって、そこに優秀な学生が歩いていく。「なんでこんな田舎に大学を作ったんだ。授業が終わったらまっすぐ帰るしかないじゃないか。」なんて話していたのだろうか。ひょっとしたら馬で通学しているツワモノもいたかもしれない。
 人口減少時代とはいえ、東京への人口の集中が進んでいく。わずかに残った東京の緑地や農地も、開発が進んでいくと聞く。僕が生きているうちにここが雑木林に戻ることはないだろうけど、東京の中に雑木林に囲まれた大学があるって、ステキだなあと思う。

Coそだて株式会社

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