家族生活教育を巡る旅

 離婚後の共同子育てについて考えた時、次のことを考えるようになりました。既に問題が表面化した家族を対象にするのは遅すぎるのではないか。家族に違和感が生じた段階で介入するのが良いのではないか。一見順調に見える家族にも支援が必要なのではないか。そもそも結婚前にパートナー同士が価値観をすり合わせるために支援が必要なのではないか。

 確かに我々は中学生・高校生で「国語・算数・理科・社会・英語」と言った受験に必要な(大学教育に必要な)教科の学びました。しかし人間関係について、国語や道徳で一部学んだかもしれませんが、多くは学園祭の準備や部活動など教科外でおのずと身に付けざるをえません。もちろん経験から学ぶのは重要ですが、一人の人間が経験できる事柄は限られています。豊かな家庭を築くために体系的な知識を身に付けるのは有用でしょう。

 アメリカでは結婚前教育・結婚後教育がなされ、不幸にも離婚に進む場合は離婚前教育がなされると聞きます。日本でも同じような仕組みがあるでしょうか?

 「結婚前教育」に関する文献を探しました。といってもamazonで関連書籍があるか探してみただけですが。すると結婚前教育は、家族生活教育の一分野であることが判明しました。


 家族生活支援全般を学習するために、「家族生活の支援ー理論と実践」を読んでみました。この本の一番いいところは、薄いこと。短時間でその学問領域を俯瞰するには薄い教科書を眺めてみるのが一番です。この本は主に家庭科教員を対象に書かれた本でした。そして執筆者たちは家庭科教育の充実を目指していることが分かりました。

 「第4章パートナーシップを築く」はとても分かりやすく書かれていました。特にセクシャリティーとパートナーの選択に関する事項は読み応えがありました。この項を読むと、何かとメディアで面白おかしく書かれる性と恋愛について、基本的な考えを身に付けることができると感じました、しかしその他の項目は、官公庁が作成した報告書や統計資料の表面をなぞるような記載が目立ちました。その領域に取り組んでいる方が備忘録としてこの本を利用するのであればこの記載で十分ですが、初学者がこの記載から多くを学びとるのは困難ではないかと感じました。おそらく執筆者がその領域を深く理解できていないのかもしれません。

 さて、執筆者の一人が静岡県在住であることが分かりました。会ってお話を聞きたいと連絡したところ、快諾していただけました。短時間で有意義なお話を引き出せるよう、それまでに十分勉強しなくてはいけないです。

 「家族生活教育ー人の一生と家族ー」は400ページ近くのボリュームを誇る本です。アメリカで初めてこの領域について体系的にまとめた本だそうです。まず「第10章結婚前教育と結婚教育」を読み始めました。アメリカでは結婚前のカップルを対象にいくつかのプログラムが開発されており、いくつかは教会が関与している*そうです。そして「プリペアー&エンリッチ」というプログラムは、日本にも輸入されていることが分かりました。

*アメリカでは教会が社会活動の担い手として活躍しているようです。日本ではアメリカの教会に当たる組織がなく、総じて社会活動がアメリカほど活発ではないそうです。

 「プリペアー・エンリッチ」は、静岡市内のキリスト教会で受けることができるそうです。早速そのキリスト教会に連絡したところ、こちらも担当者とお会いできることになりました。そのプログラムがどんなものか、どれくらい需要があるか、普及への課題についてなどお聞きしてこようと思います。

Coそだて株式会社

私たちはカウンセリングなどを通じて、家族の心理的サポートを行っています。 〒420-8026 静岡市駿河区稲川1丁目4−19エスプラネードINAGAWA103号 tel: 090-3432-1888 e-mali: cosodate0820@gmail.com

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